小木曽研究室 2017年度第1回オープンキャンパス

小木曽研究室 2017年度第1回オープンキャンパス

小木曽研究室は東9号館と少し離れたところにあり,入ってすぐに一人の学生がスライドにて研究内容の説明をしてくれました.内容は正直,高校生には難しいのではと感じましたが,彼らも4年前には高校生であって,大学での勉強を経てこのように難しい研究を行っているのであり,見学に来ていた高校生も自分の未来について想像できたのではないかと思います.

学生へのインタビュー

研究内容について教えてください

小木曽研究室ではゲーム理論,空気圧ゴム人工筋,暗号化制御則について研究を行っています.
ゲーム理論について皆さん名前くらいは聞いたことがあると思います.ゲーム理論とは一言で表すと,「物事を数学的なモデルにして考える考え方」です.例えば人同士での利害,競争についてモデル化することで,競売やオークションなどについて数理的に解くことができます.本研究室ではこれを応用し,人や組織の意思決定を制御する理論の体系化及び制御アルゴリズムを開発しています.

空気ゴム圧人工筋は,ゴムに空気を出し入れすることで筋肉のように収縮を行う新しい動力です.今回のオープンキャンパスではこの人工筋肉が実際に動く状態で展示をしています.この動力はモータとは違い柔らかく空気で動くため,人に安全であり軽量・柔軟であることが特徴で,産業用ロボットや工場のシステム,使いやすいパワーアシストやリハビリ機器に使われることが期待されます.

暗号化制御則は,制御システムにおける安全性の確保・向上を目的としています.通常では機械を遠隔で制御する際に通信路は暗号化しますが,制御器内部は暗号化しません.この研究では制御機器内部においても暗号化してしまい,暗号化したまま演算処理することで安全性の向上を測るものです.皆さんにわかりやすくコンピュータで例えると,今まではLANケーブルを通る通信だけを暗号化していましたが,コンピュータの中身も全て暗号化してしまおう,といったことです.

これらの研究は一見関連が無いように見えますが,どれも制御工学です.
制御工学とは,作られた物の最後の段階であり,必要な知識は多いがハードウェアからソフトウェアまで物を動かすために全てに関わることが出来ます.小木曽研究室ではその中でもソフトウェアを中心に扱い,数理寄りの考え方が必要です.

この大学を受験して今の学科に入ろうと考えたきっかけについて教えてください

今の学科を志望したのは,元々ロボット関係の職業につきたかったからです.大学に入ってからも研究室公開や教授の授業などで,ロボットに関する最先端の技術を学ぶことができ,結果的に良い選択だったと思っています.

なぜこの研究室を選んだのでしょうか

ロボットを作って動かしたことで,物をコントロールする楽しさを知りました.そこでこの制御についてきちんと数理で考えたいと思ったからです.

この研究室ならではだと思う強みや良いところを教えてください

この研究室は,数式やモデルを使ってアルゴリズムを構築するソフトウェアの側面と,ロボットや実験装置を使って検証するハードウェアの両面を研究できることが強みです.勉強は倍やらないといけませんが,見える世界はそれ以上に広くなるので,マルチに渡って活躍したい人にオススメです.

卒業後は主にどのようなところに就職されるのでしょうか

自動車やロボットの工場に就職する人が多いです

高校生にメッセージをお願いします

物をつくることに興味がある人にはII類がオススメです!高校での勉強は全て大学でも必要なので,今の勉強をしっかりとしましょう.制御と言われてもイメージがつきにくいかもしれないが,これをきっかけに興味を持ってもらえれば嬉しく思います.

2017/7/16 取材
内容は研究室公開時のものです.
教員の異動等により現在の研究内容が異なることがあります.
最新の情報は広報課までお問い合わせください.