澤田研究室 2017年第2回オープンキャンパス

澤田研究室 2017年第2回オープンキャンパス

研究内容について

この研究室では,マイクロコントローラに関連する計測自動制御について研究しています.マイクロコントローラとはとても小さなコンピュータのようなもので,身の回りの様々なところにあります.電気で動くものには大体マイクロコントローラが入っています.この研究室はマイクロコントローラの制御について幅広く研究しています.制御の研究室でありながら,セキュリティについても研究しています.

ハイブリッド車は,モータとエンジンの2つの動力があります.この2つをどのようにして動かすかを,マイクロコントローラが制御しています.効率よくモータとエンジンを制御するためには,モータとエンジンやその周りの部品が制御しやすい配置になっている必要があります.この設計を効率的に行う研究をしています.また,マイクロコントローラを使用して,複数の小さなロボットを協調させる研究も行っています.

 

情報化社会では,様々なものがネットワークに接続されます.これはIoT (Internet of Things) と呼ばれます.車や家電などがインターネットに接続されると,今までネットワークの脅威には関係なかったものが,脅威にさらされることになります.例えば,車がハッキングされたら勝手に車が暴走したり,家電がハッキングされたら,勝手に乾燥機が動き続けてたりするかもしれません.そういったときに,ロボットや自動車を脅威から守るには,その動かし方がわかっている必要があります.この研究室では,これまで車や家電に使われているマイクロコントローラについて計測制御を行ってきましたので,2012年頃からマイクロコントローラのセキュリティについて研究を行っていいます.

例えば,半導体の工場では,部品の自動搬送ロボットが走り回っています.一つの工場でこういうロボットが時速30キロとかで数百台走り回っていたりします.このロボットにもマイクロコントローラが入っており,ロボット同士が衝突しないような制御などを行っています.このロボットがセキュリティの問題で突然止まったり,制御が外れて暴走したりすると事故となってしまいます.このようにロボットの制御とセキュリティは非常に重要な課題です.

以前は,マイクロコントローラとモータなどのアクチュエータが制御対象でしたが,今はマイコンが簡単にネットワークにつながることができ,今まで計測制御に関わらなかった人たちがネットワークに接続できてしまう時代になりました.そういう時代では,マイクロコントローラに適用できるセキュリティというのが社会に必要とされています.

澤田先生,学生へのインタビュー

Q.「この大学を受験して今の学科に入ろうと考えたきっかけについて教えてください」
学生1. 大学では幅広い分野を学びたいと思っていました.取り分け興味があったのがプログラミングとロボットでした.そこで,情報系と機械系両方の学科があったこの大学を受験しました.情報系,機械系のどちらの学科に入学できたとしても,課外活動や他学科履修で他方の知識を習得できると考えました.
学生2. 高校時代の物理の中で電気の分野に興味があり,大学では漠然と電気関係を学びたいと考えていました.しかし,電通大には電気電子学科のような電気系のみの学科がなかったので,一番近そうな知能機械工学科を選びました.

Q.「なぜこの研究室を選んだのでしょうか」
学生1. 情報系,機械系問わずに今後の社会ではセキュリティ分野が重要になると考え,それに近い研究を行いたいと思っていました.所属している学科でこの研究室が一番セキュリティに関係した研究をしていると感じ選択しました.
学生2. 機械のハード部分よりも,動かし方などのソフト部分に興味があり,制御工学の分野に興味を持ちました.そこで,制御の授業を受講したところ自分の興味に合っていると感じ,この分野の研究室に入りたいと考えました.
学生3. 研究テーマと私の興味が合致したことと,研究室の雰囲気がよかったことが理由で選びました.

Q.「この研究室ならではだと思う強みや良いところを教えてください」
学生1. 最大限本人の意思を尊重してくれる研究室であると思います.また,研究設備も整っています.
学生2. 責任は持つ必要があるが,ある程度自分で考えて自由に研究できるところです.

Q.「卒業後は主にどのようなところに就職されるのでしょうか」
澤田先生: 本研究室の学生テーマを見ていただいたらわかるように,様々です.当研究室は機械系であるので,機械工作,自動車,化学プラント,製造などが主体となりますが,情報系のように通信会社やソフトウェア開発会社,などの職種もあります. 大学院の情報学専攻,情報・ネットワーク工学専攻,機械知能システム学専攻が融合した職種で,そういう意味ではII類(融合系)を体現した研究室と言えるでしょう.

Q.「高校生にメッセージをお願いします」
澤田先生:日本はイノベーション大国です.イノベーションの創造は既存のモノに新しいコトを融合することです.そういった意味で,電気通信大学のII類(融合系)はイノベーションを創造しやすい環境にあると言えます.高校は既存のモノを学ぶための重要な段階です.是非,電気通信大学に来て,皆さん独自のイノベーションを創造してください.

(2017/11/26 取材)
内容は研究室公開時のものです.
教員の異動等により現在の研究内容が異なることがあります.
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